5/15(月)開催の研修会を終えて

●○●平成29年度福井県デイサービスセンター協議会総会終了後研修会にて●○●

鹿児島市より 理学療法士の楠元寛之氏(医療福祉学博士)をお迎えし、           「通所介護計画におけるケアマネジメント」                      001                     ~日常生活自立支援を基軸としたサービスのあり方~について、ご講義いただきました。当日は100名を超える参加者が、楠元先生が取組まれているリハビリの内容や目的について、興味深く学ばれていました。

『在宅での事故を予防するためには、介護の目が届くサービス中にこそ、バリアのある環境で練習していただく』という考えから、先生の施設では、通常の徹底されたバリアフリーではなく、利用者がバリアとリスクを察知する注意力や対応策を大切にするための【仕掛け】がされていました。例えば、床を這うコードをまたぐ、食堂に向かうまでに段差があるなど。

また、自立支援を目指したリハビリのメニューは、利用者が自己選択・自己決定し、楽しみながら取組めるように、様々な形で施設のあちこちに自然とちりばめられていることが紹介されると、受講者からは多くの質問が寄せられました。

あれもこれもとお世話を重ねる足し算の介護より、残っている力や意欲を生かす引き算の介護を目指し、またそうであるためのバランスを見極めるため、スタッフ全員が利用者に寄り添うスタンスをとられているとのことでした。

次回の楠元先生の研修では、介護計画書の書き方やポイントなど、「実践編」としてご講義いただきます。スケジュール決定次第、お知らせいたします。